【読んだよ】会社が消えた日
三洋電機が無くなるまでの経緯とそれからの新しい人生を書いた本。
- 作者: 大西康之
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/07/08
- メディア: Kindle版
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という本だと思っていたが、10万人がどうなったか、というよりは、役職付きの高名な人がどうなったかという本であった。もっと末端の人がどうなったのかというノンフィクションかと思っていたが。。それでも非常に勉強になり考えさせられた。
能間さんという車載電池のスペシャリストが、ライバル企業に引き抜かれないように取材もシャットアウトするなど、社外に名前が知られないようにしていた、という話が面白い。それでも業界では知らない人がいなかったらしいが(笑) でも三洋がなくなった後、しばらくして忽然と姿を消す。噂ではサムスンに引き抜かれたとか。そしてサムスンも彼についての情報を全く出さないと(笑) もし一般人も顔が知られているような人であればよもや行方が知れないということは無いので、有名無力無名有力とはこういうことも言えるのだなと思う。
また「人減らしは麻薬」だと、伝えている。まとまった人数を減らすと固定費が軽くなって、一時的に業績が回復したように見える。しかし、付加価値を生む人材を切り捨てて会社が強くなるはずがない。強くならないから業績が悪くなり、またリストラを行うという。。
何か打つ手があったのか?巨大な会社に勤めたことの無い私には、ちょっと想像が出来ない、故に読んでよかった本。